背骨は椎骨と呼ばれる骨が首から腰まで連なって柱のようになっており、これを脊柱と呼びます。
通常の脊柱は、正面からみた場合まっすぐになっています。
それに対して側方に曲がっている状態を「脊柱側彎症」と呼びます。通常は椎骨のねじれも伴います。
また、脊柱を側面からみると頚椎(首の部分)は前方に,胸椎(胸の部分)は後方に、腰椎(腰の部分)は前方に彎曲しています。
これらの配列が悪化することで“腰曲がり”が発生します。
小児側弯症(こどもの側弯症)
ほとんどの側彎症は痛みなどの自覚症状を伴いません。
小児側彎症は学校で行われる検診の結果、医療機関の受診を勧められて判明することが多いです。
側彎症は、特に成長期に悪化することが知られています。よって発育期は注意が必要です。
骨格の成熟後(成長期が終了した後)は急速に悪化することはありません。
しかし、彎曲が大きければ成熟後も少しずつ悪化し将来的に大きな彎曲となり
、肺、消化器などの不調、腰痛、腰曲がりによる種々の身体的・精神的苦痛の原因となる可能性があります。
これらの障害が発生することを予防するため、適切なタイミングでの手術治療が勧められます。
特発性側弯症
およそ80%の側彎症は“特発性側弯症”とよばれるものです。特発性とは,原因がわからないことを意味します。
学童期の後半から思春期にかけて(小学校高学年~中高生)、成長とともに背骨(脊椎・脊柱)が曲がっていく病気です。
特発性側弯症の発生頻度は、装具治療の対象となる20-30°以上の側弯症は約0.3%、1000人に3人程度いることになります。
手術治療が必要な側弯症(45°以上)は0.1%以下です。
治療は、成長の程度・脊柱の変形の程度から判断し、
(1)外来での経過観察
(2)装具治療
(3)手術治療を行う場合があります。
手術は脊椎インストゥルメンテーション(脊椎内固定具)を用いた後方矯正固定術が主となります。
手術を行う範囲は脊椎側弯のカーブタイプやカーブの大きさにより決定します。
先天性側弯症
生まれた時から椎骨(背骨)の形態異常があり、この形態異常により側弯変形を来している疾患です。
椎骨の形態異常の種類やカーブの大きさを考慮し治療方法を選択します。幼児期から学童期に手術治療が必要となる場合もあります。
症候性側弯症
側彎症の原因となる疾患が基礎にある場合です。原因疾患として、神経線維腫症、マルファン症候群、脊髄空洞症などがあります。
成人脊柱変形(大人の側弯症)
骨粗鬆症性変化や椎間板や椎間関節の変性など加齢の変化により脊椎の配列がゆがんで体幹バランスが不良になった(いわゆる越曲がり)状態を成人脊柱変形といいます。
成人脊柱変形は小児側彎と違い、腰痛、下肢痛といった日常生活を制限する症状を来すことがしばしばあります。
強い腰痛による立位保持困難や歩行障害が出現し、悪化すると消化器症状(逆流性食道炎)まで引き起こす場合もあります。
これらの症状については薬物療法、運動療法、歩行補助具の使用などである程度の緩和が期待できます。
しかし、つらい症状が続く場合は手術治療を検討します。
成人脊柱変形の手術は大がかりになる場合が多いため、その手術適応、手術方法は患者さんの全身状態を含めた色々な要素を詳細に検討してその適否を決定します。
治療方法は投薬・注射・コルセットなどの保存的治療を行います。
保存的治療で症状が改善しない場合には脊柱変形矯正手術の適応となります。手術治療の場合、入院期間は概ね3-4週間程度で、術後約5-6か月間は装具を装着し運動を制限してもらっています。
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