頭痛は非常に一般的な症状ですが、原因によって大きく3つのタイプに分けられます。それぞれの頭痛は、痛み方や対処法が異なります。

🧠 頭痛の主な3つのタイプ
| タイプ | 痛みの特徴 | 主な原因 |
| 1. 緊張型頭痛 | 頭全体が締め付けられるような、鈍い重い痛み。後頭部から首筋にかけて痛むことが多い。 | 精神的・身体的ストレス、長時間同じ姿勢でいることによる首や肩の筋肉の緊張。 |
| 2. 片頭痛 (偏頭痛) | ズキズキと脈打つような、強い痛み。頭の片側に多いが、両側に出ることもある。 | 脳の血管の急激な拡張、三叉神経の刺激。光、音、匂いに敏感になる。 |
| 3. 群発頭痛 | 片側の目の奥をえぐられるような、耐えがたい激しい痛み。特定の期間(群発期)に毎日ほぼ決まった時間帯に起こる。 | 目の奥の血管の拡張、自律神経の異常。 |
💡 各タイプの詳細と対処法
1. 緊張型頭痛(最も多いタイプ)
| 項目 | 詳細 |
| 特徴 | 慢性的に起こりやすく、数時間から数日続くこともあります。日常生活への影響は比較的少ないことが多いです。 |
| 対処法 | 首や肩を温める(血行促進)。軽いストレッチやマッサージで筋肉の緊張をほぐす。適度な運動を取り入れ、リラックスする。 |
2. 片頭痛
| 項目 | 詳細 |
| 特徴 | 吐き気や嘔吐を伴うことが多く、光や音に過敏になるため、暗く静かな場所で横になりたくなります。発作前に**「閃輝暗点(せんきあんてん)」**という目の前がチカチカする前兆がある人もいます。 |
| 対処法 | 痛む部位を冷やす(血管の拡張を抑える)。暗く静かな場所で安静にする。市販薬で効かない場合は、トリプタン系薬剤など、専門的な薬が必要です。 |
3. 群発頭痛
| 項目 | 詳細 |
| 特徴 | 非常にまれですが、痛みが強烈なため「自殺頭痛」と呼ばれることもあります。目の充血、鼻水・鼻づまり、流涙といった自律神経症状を伴います。 |
| 対処法 | 痛みが短時間で激しいため、予防薬や高濃度の酸素吸入、トリプタン系薬剤の自己注射など、専門的な治療が必要です。必ず医療機関(脳神経内科)を受診してください。 |
🚨 危険な頭痛(二次性頭痛)
上記の3つは原因となる病気がない「一次性頭痛」ですが、生命に関わる病気が原因で起こる「二次性頭痛」は緊急性の高い症状です。
- 突然、今まで経験したことのない激しい頭痛(バットで殴られたような痛み)
- 麻痺、意識障害、高熱、嘔吐を伴う
- 日に日に悪化していく頭痛