姿勢を正すのに重要な「肩甲骨」、意外と知られていない肩甲骨の役割とは?!

肩甲骨(けんこうこつ)は、背中の上部にある三角形の骨で、肩や腕の動きにおいて重要な役割を果たします。体幹と腕をつなぐための構造的な支点となり、多くの筋肉が付着している部位でもあります。以下に肩甲骨の特徴や役割、関わる筋肉などを詳しく説明します。


肩甲骨の特徴

  • 位置: 背中の左右に一枚ずつあり、胸郭(肋骨)の表面に接しています。
  • 形状: 三角形で、薄く平らな骨。
  • 主要な部分:
    1. 肩甲棘(けんこうきょく): 肩甲骨の背面にある突起部分。
    2. 肩峰(けんぽう): 肩甲骨の上端部分で、鎖骨と関節を形成する。
    3. 関節窩(かんせつか): 上腕骨の頭と接して肩関節を構成する。
    4. 烏口突起(うこうとっき): 鳥のくちばし状の突起で、筋肉の付着点となる。

肩甲骨の役割

  1. 肩や腕の動きの補助:
    • 肩甲骨が自由に動くことで、腕の可動域を広げることができます。
    • 上肢(腕や手)の動きをスムーズに調整します。
  2. 多くの筋肉の付着点:
    • 肩甲骨には複数の筋肉が付着し、肩の安定性や動きを支えています。
  3. 衝撃の吸収:
    • 外部からの力を分散し、肩や腕を保護します。

肩甲骨に付着する主な筋肉

肩甲骨に関わる筋肉は肩や背中、首の動きに重要です。以下は主な筋肉です。

肩甲骨の動きをコントロールする筋肉

  1. 僧帽筋(そうぼうきん):
    • 肩甲骨を引き寄せたり持ち上げたりする。
  2. 肩甲挙筋(けんこうきょきん):
    • 肩甲骨を上に持ち上げる。
  3. 菱形筋(りょうけいきん):
    • 肩甲骨を背骨側に引き寄せ、安定させる。
  4. 前鋸筋(ぜんきょきん):
    • 肩甲骨を前に引き出し、胸郭に沿わせる。
  5. 広背筋(こうはいきん):
    • 腕を下げたり後ろに引いたりする際に関与。

肩甲骨の動き

肩甲骨は、さまざまな方向に動くことで腕の動きを補助します。

  1. 上方回旋:
    • 腕を挙げるとき、肩甲骨が外側に回転する動き。
  2. 下方回旋:
    • 腕を下げるとき、肩甲骨が内側に回転する動き。
  3. 挙上(きょじょう):
    • 肩をすくめるとき、肩甲骨が上に移動。
  4. 下制(かせい):
    • 肩を下げるとき、肩甲骨が下に移動。
  5. 内転(ないてん):
    • 背骨に向かって肩甲骨が引き寄せられる動き。
  6. 外転(がいてん):
    • 肋骨に沿って肩甲骨が外側に広がる動き。

肩甲骨周りの不調や症状

肩甲骨周辺は、筋肉や神経が集中しているため、不調が現れやすい部位です。

肩甲骨周りのこり

  • デスクワークやスマートフォンの使用による前かがみ姿勢が原因で、肩甲骨周りが凝りやすくなります。

肩甲骨の歪み

  • 筋肉の使い方の偏りや姿勢不良によって、肩甲骨の位置が左右で不均衡になることがあります。
  • 症状例:
    • 肩こり
    • 首の痛み
    • 背中の張り

肩甲骨剥がし

  • 肩甲骨周りの筋肉をほぐし、可動域を広げるストレッチや整体法。
  • 血流を改善し、肩や背中の疲労感を軽減する効果があります。

肩甲骨のケア方法

1. ストレッチ

  • 肩甲骨を動かすストレッチを日常に取り入れると、こりや痛みの予防に役立ちます。
    • 肩甲骨の上下運動: 肩をすくめたり下げたりする。
    • 猫背改善ストレッチ: 両手を後ろで組み、胸を張る。

2. 運動

  • 肩甲骨周りの筋力トレーニング: 僧帽筋や菱形筋を鍛えると肩甲骨の安定性が向上します。
  • ヨガやピラティス: 姿勢改善や肩甲骨周りの柔軟性を高める効果があります。

3. 温める

  • 肩甲骨周りを温めると血流が良くなり、筋肉の緊張が和らぎます。

4. 正しい姿勢を保つ

  • デスクワーク時には、肩甲骨を引き寄せるイメージで背筋を伸ばすことが大切です。

肩甲骨は「身体の土台」ともいえる部位で、全身の動きや姿勢に大きく影響します。日々のケアを心がけ、健康な肩甲骨を維持することで、肩こりや腰痛の予防にもつながります。

https://bodymakerestarts.com/2023/02/17/kennkoukotunotaisou/
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