ダイエットで食事も大事ですが腸内環境も大事です!腸内細菌について!

皆さんこんにちは!

Re’starts代表の山本です。

ダイエットに大事な腸内環境ですが

腸内細菌とはなにか聞いた事ありますか?

「腸内細菌」とは、ヒトや動物の腸(主に大腸)の中に生息している多種多様な微生物(細菌)の集団のことです。

これらの細菌は、まるで植物が群生する「お花畑(フローラ)」のようにびっしりと腸の壁に張り付いているため、まとめて**「腸内フローラ(または腸内細菌叢)」**とも呼ばれます。


🔬 腸内細菌の基本情報

項目詳細
生息場所主に大腸(人間の体内にある細菌の約9割が腸に存在します)
約1,000種類、約100兆個(諸説あり)
重さ合計で1.5kg〜2kgにもなると推計され、脳や肝臓に匹敵する重さです。

✨ 腸内細菌の「3つのタイプ」と役割

腸内細菌は、その働きによって大きく以下の3種類に分類され、互いにバランスを取りながら共存しています。

1. 善玉菌(約2割)

体に良い影響を与える働きをする細菌です。

  • 代表的な菌: ビフィズス菌、乳酸菌(ラクトバチルスなど)
  • 主な役割:
    • 短鎖脂肪酸(酢酸、酪酸など)を作り出し、腸内を弱酸性に保つ。
    • 悪玉菌の増殖を抑え、感染から体を守る(免疫の調整)。
    • ビタミンの合成、腸のぜん動運動を促進する。

2. 悪玉菌(約1割)

増えすぎると体に悪い影響を与える可能性がある細菌です。

  • 代表的な菌: ウェルシュ菌、ブドウ球菌、大腸菌の一部
  • 主な役割:
    • 主にタンパク質などを分解し、有害物質や毒素、発がん性物質などを産生する。
    • 腸内環境を悪化させ、便秘や下痢、おならの臭いの原因になる。
    • (ただし、悪玉菌もタンパク質の分解など必要な働きの一部を担っています。)

3. 日和見菌(ひよりみきん)(約7割)

善玉菌にも悪玉菌にも属さない、最も数の多い細菌です。

  • 主な役割: 普段はおとなしい菌ですが、腸内で優勢な方に味方する性質があります。善玉菌が優勢な時は良い働きをし、悪玉菌が優勢になると悪玉菌の働きを強めてしまいます。

📌 ポイント

私たちの健康のためには、この3種類の菌の理想的なバランス(善玉菌2:悪玉菌1:日和見菌7)を保つことが非常に重要だと考えられています。


🌟 腸内細菌の重要な機能

腸内細菌は単に消化を助けるだけでなく、全身の健康に深く関わる様々な重要な役割を担っています。

  1. 栄養素の生成: 私たちが消化できない食物繊維などを分解し、短鎖脂肪酸や一部の**ビタミン(ビタミンK、B群など)**を作り出す。
  2. 免疫機能の調整: 腸内にある免疫細胞を刺激し、体の免疫システムの約7割に影響を与え、病原菌から体を守る。
  3. 腸のバリア機能強化: 腸の粘膜を丈夫にし、有害物質が体内に侵入するのを防ぐ。
  4. 脳との連携(脳腸相関): 精神を安定させる**神経伝達物質(セロトニンなど)**の合成にも深く関わり、気分やストレスにも影響を与える。

最近の研究では、腸内細菌の乱れが、肥満、糖尿病、アレルギー、さらには認知症などの疾患にも関連していることが示唆されており、その重要性が注目されています。

https://bodymakerestarts.com/2025/06/14/sunagimosann/

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🔬 腸内フローラ(腸内細菌叢)について

「腸内フローラ」とは、腸内に生息する数多くの細菌が、種類ごとに群れをなしている様子が、顕微鏡で見るとまるで**植物のお花畑(フローラ)**のように見えることから名付けられました。

(1) 腸内フローラのバランス

健康な腸内フローラは、以下の3種類の細菌が一定の割合でバランスを保っている状態が理想とされています。

菌の分類割合(理想)作用代表的な菌
善玉菌約20%有機酸(短鎖脂肪酸など)を生成し、健康維持に役立つビフィズス菌、乳酸菌
悪玉菌約10%有害物質や毒素を生成し、増えすぎると体に悪影響があるウェルシュ菌、大腸菌(有毒株)
日和見菌約70%普段はおとなしいが、優勢な方(善玉菌または悪玉菌)に味方するバクテロイデス、無毒株の大腸菌

このバランスが崩れ、悪玉菌が優勢になると、便秘や下痢などの体調不良だけでなく、免疫力の低下や様々な病気のリスクが高まると考えられています。

(2) 人によって腸内フローラが違う理由

腸内フローラの構成は、人によって、また時期によって異なります。これは以下の要因に強く影響されるためです。

  • 食生活: 食物繊維や発酵食品の摂取量、脂質・タンパク質の量などが菌のエサとなり、構成に直接影響を与えます。
  • 年齢: 生まれたばかりの乳児はビフィズス菌が優勢ですが、加齢とともに善玉菌が減り、悪玉菌が増える傾向にあります。
  • 居住環境・人種: 住んでいる地域や食文化が異なるため、欧米人と日本人では腸内細菌の種類や割合が大きく異なります。
  • 生活習慣: ストレス、睡眠不足、抗生物質の服用なども、腸内フローラのバランスを一時的、あるいは長期的に乱す要因になります。

(3) 腸内フローラの調べ方

現在は、便を採取して専門機関に送ることで、自分の腸内細菌がどの菌群に属し、どんな割合で存在するかを分析するサービスが普及しています。これにより、自分に足りない菌や改善すべき食習慣を知ることができます。


2. ✨ 短鎖脂肪酸(たんさしぼうさん)について

短鎖脂肪酸は、善玉菌(特にビフィズス菌や酪酸菌)が、私たちが消化できない食物繊維やオリゴ糖を大腸で分解・発酵する過程で作り出す酸性の物質です。

これは、腸内細菌がヒトの健康維持に貢献する上で、最も重要な物質の一つとされています。

(1) 短鎖脂肪酸の主な種類

代表的な短鎖脂肪酸には、主に以下の3つがあります。

種類主な効果
酪酸大腸のエネルギー源となり、腸の粘膜細胞を健康に保ち、腸のバリア機能を強化する。アレルギーや炎症を抑える働きもある。
酢酸悪玉菌の増殖を抑える殺菌作用を持ち、腸内を弱酸性に保つ。
プロピオン酸肝臓や筋肉に運ばれ、血糖値やコレステロール値の調節に関わる。

(2) 全身にわたる健康効果

短鎖脂肪酸は、腸の健康維持に不可欠なだけでなく、血液を通じて全身に運ばれ、多様な健康効果を発揮することがわかっています。

  • 腸の健康維持: 腸のぜん動運動を促し、便通を改善する。
  • 免疫力向上: 腸のバリア機能を高め、病原菌や毒素の侵入を防ぎ、免疫細胞の働きを活性化させる。
  • 肥満・代謝の改善: 脂肪細胞へのエネルギーの取り込みを抑えたり、食欲をコントロールするホルモンに作用したりすることで、ダイエットや糖尿病の予防に役立つと期待されています。

(3) 短鎖脂肪酸を増やすには?

短鎖脂肪酸を増やすには、エサとなる成分を積極的に摂取することが重要です。

  • 水溶性食物繊維: 昆布、わかめなどの海藻類、果物、大麦などに豊富に含まれ、善玉菌の格好のエサになります。
  • オリゴ糖: 大豆、たまねぎ、バナナなどに含まれ、ビフィズス菌などを増やす効果があります。

これらの成分を意識して摂る「腸活」を行うことで、腸内フローラが整い、短鎖脂肪酸の生産が促進されます。

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