ぎっくり腰(急性腰痛症)は、突然腰に激しい痛みが走る症状の総称で、非常に一般的なものです。
正式な病名ではなく、突発的な原因によって引き起こされる急性的な腰の痛みを指します。

💥 ぎっくり腰の主な特徴と原因
1. 主な特徴
- 突然の発症: 重いものを持ち上げた瞬間、体をひねった瞬間、あるいはくしゃみをしただけでも、予期せず激痛が走ります。
- 激しい痛み: 痛みの程度は様々ですが、動くことはもちろん、立ち上がったり寝返りを打ったりするのも困難になることがあります。
- 安静時の痛み: 炎症が強い急性期には、安静にしていてもズキズキとした痛みが続くことがあります。
2. 主な原因
ぎっくり腰の原因の多くは、レントゲンなどで異常が特定できない非特異的腰痛に分類されます。単一の原因ではなく、いくつかの要因が組み合わさって起こります。
- 筋肉や筋膜の損傷: 重いものを持ったり、急にひねったりすることで、腰の周りの筋肉や、筋肉を包む筋膜が急激に引き伸ばされ、炎症や軽度の損傷(肉離れのような状態)を起こすケースが最も多いです。
- 椎間関節(ついかんかんせつ)の捻挫: 背骨の関節(椎間関節)を急激に捻ってしまうことで、関節の周りの靭帯や関節包が傷つき、炎症を起こすことがあります。
- 仙腸関節(せんちょうかんせつ)の機能不全: 骨盤にある仙腸関節に負担がかかり、わずかにズレたり炎症を起こしたりすることで、痛みを引き起こすことがあります。
🚨 ぎっくり腰を発症した直後の対処法
激痛が走った直後(急性期:受傷後2~3日間)は、炎症を抑えることが最優先です。基本的な応急処置は、捻挫と同様にRICE処置が基本となります。
| 処置 | 内容 | 目的 |
| R (Rest / 安静) | 楽な姿勢で横になり、無理に動かない。膝を立てて寝ると楽になることが多いです。 | 損傷の拡大と痛みの増強を防ぐ。 |
| I (Icing / 冷却) | 痛む部分を氷のうなどで冷やす(1回15〜20分)。 | 炎症を抑え、痛みを緩和する。 |
| C, E (Compression, Elevation) | 腰の場合は、固定(コルセット、さらし)や挙上は難しいため、無理のない範囲での安静が重要。 |
注意点(してはいけないこと)
- 温めること: 炎症が強いため、温めるとかえって悪化します。入浴、飲酒、マッサージなどは避けましょう。
- 無理に動かすこと: 痛みを我慢してストレッチや運動をすることは、炎症を広げる原因となります。
🏥 病院へ行くべき目安
ほとんどのぎっくり腰は、数日の安静で峠を越えますが、椎間板ヘルニアや重篤な病気が隠れている場合もあるため、以下の症状がある場合はすぐに医療機関(整形外科)を受診してください。
- 足にしびれや麻痺がある(足首が動かせない、感覚がないなど)。
- 排尿・排便に障害がある(尿が出にくい、漏れるなど)。
- 高熱を伴う。
- 安静にしていても痛みが全く引かない、または夜間も痛みで眠れない。
- 痛みで全く動けない状態が続く。
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