ご自身の頭痛の種類や症状によって、適した薬は異なります。一般的に市販されている頭痛薬には、主に以下の成分が含まれています。
1. 単なる頭痛（緊張型頭痛など）に効く薬
アセトアミノフェン: 比較的安全性が高く、空腹時にも服用できます。子供や妊娠・授乳中の女性にも使用しやすいですが、鎮痛効果は他の成分に比べてやや穏やかです。
イブプロフェン: 解熱・鎮痛効果があり、生理痛にも効果があります。比較的速効性がありますが、胃腸障害の副作用が出やすい場合があります。
ロキソプロフェン: 鎮痛効果が高く、速効性があります。ただし、胃腸障害の副作用が出やすく、15歳未満は服用できません。
アスピリン（アセチルサリチル酸）: 解熱・鎮痛効果がありますが、胃腸障害やアスピリン喘息などの副作用に注意が必要です。15歳未満は禁忌です。
2. 片頭痛に効く薬
トリプタン製剤: 血管を収縮させ、炎症を抑えることで片頭痛の痛みに効果を発揮します。ただし、心疾患のある方など、使用に注意が必要な場合があります。市販薬としては、スマトリプタン、ゾルミトリプタンなどが販売されています。
エルゴタミン製剤: 血管収縮作用があり、片頭痛に用いられますが、副作用が出やすく、トリプタン製剤が第一選択薬となることが多いです。
NSAIDs（非ステロイド性抗炎症薬）: イブプロフェンやロキソプロフェンなども、軽度の片頭痛には効果がある場合があります。
3. その他
カフェイン: 血管収縮作用があり、他の鎮痛成分と配合されることがあります。
鎮静成分: 痛みを和らげる効果を高めるために配合されることがありますが、眠気を催すことがあります。
胃粘膜保護成分: NSAIDsによる胃腸障害を軽減するために配合されています。
市販薬を選ぶ際のポイント
頭痛の種類を特定する: どのような時に、どのように痛むのかを把握することが大切です。
症状に合った成分を選ぶ: 上記の成分の特徴を参考に、ご自身の症状に合ったものを選びましょう。
用法・用量を守る: 決められた量を守って服用しましょう。
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