無呼吸症候群とはなにか知っていますか？？対策についてもお伝えします！

皆さんこんにちは！

Re’starts代表の山本です。

本日はタイトルにもあるように

無呼吸症候群についてです。

無呼吸症候群は、正確には**睡眠時無呼吸症候群（Sleep Apnea Syndrome: SAS）**と呼ばれ、睡眠中に何度も呼吸が止まったり、浅くなったりすることを繰り返す病気です。

「無呼吸」とは、10秒以上の呼吸の停止が睡眠中に5回以上繰り返される状態を指します。呼吸が止まると、体内の酸素濃度が低下し、脳が酸素不足を感知して覚醒反応を起こします。この覚醒反応によって呼吸が再開しますが、再び睡眠に入ると呼吸が止まり、このサイクルが繰り返されます。

無呼吸症候群の種類

大きく分けて以下の2つのタイプがあります。

1. 閉塞性睡眠時無呼吸症候群（OSA: Obstructive Sleep Apnea）
   • 最も一般的なタイプです。
   • 睡眠中に上気道（のどや鼻の奥）が狭くなったり、完全に閉塞したりすることで呼吸が止まります。
   • 原因としては、肥満による首周りの脂肪沈着、扁桃腺やアデノイドの肥大、舌が大きい、顎が小さい・後退している、鼻炎などがあります。
2. 中枢性睡眠時無呼吸症候群（CSA: Central Sleep Apnea）
   • 脳から呼吸指令を出す機能に問題があり、呼吸筋への指令が出なくなることで呼吸が止まります。
   • 比較的まれなタイプです。
   • 心不全や脳卒中など、他の病気が原因で起こることがあります。

主な症状

無呼吸症候群の症状は、夜間の症状と日中の症状に分けられます。

夜間の主な症状:

• 大きないびき（特に、いびきが途中で止まり、大きな呼吸音がする）：最も一般的な症状です。
• 呼吸停止、または呼吸が浅くなる
• 夜間の頻尿
• 寝汗
• 寝相が悪い、寝返りが多い

日中の主な症状:

• 強い眠気：最も顕著な症状で、日中の集中力低下や居眠り運転などにつながることがあります。
• 起床時の頭痛や口の渇き
• 倦怠感、疲労感
• 集中力・記憶力の低下
• イライラ感、抑うつ気分
• 夜間の不眠

放置するとどうなるか

睡眠時無呼吸症候群を放置すると、単なる睡眠の質の低下だけでなく、全身の健康に深刻な影響を及ぼす可能性があります。

• 生活習慣病のリスク増加：高血圧、糖尿病、脂質異常症などの発症・悪化リスクが高まります。
• 心血管疾患のリスク増加：心筋梗塞、脳卒中、不整脈（特に心房細動）などのリスクが高まります。
• 交通事故のリスク増加：日中の強い眠気により、居眠り運転や作業中の事故のリスクが著しく高まります。
• 精神的・認知機能への影響：集中力や記憶力の低下、うつ病のリスクが高まります。

診断と治療

• 診断：専門の医療機関（睡眠外来など）で、睡眠中の呼吸状態を測定する「終夜睡眠ポリグラフ検査（PSG検査）」などが行われます。
• 治療：
  • CPAP（シーパップ）療法：閉塞性睡眠時無呼吸症候群の最も一般的な治療法で、睡眠中に鼻に装着したマスクから空気を送り込み、気道が閉塞するのを防ぎます。
  • マウスピース（口腔内装置）：軽症の場合やCPAPが困難な場合に、下顎を少し前に出して気道を確保します。
  • 生活習慣の改善：肥満の解消、禁煙、飲酒の制限、寝る前のカフェイン摂取を控えるなど。
  • 手術：扁桃腺肥大など、原因が明確な場合に検討されることがあります。

いびきが大きくなったり、日中の強い眠気を感じたりする場合は、放置せずに医療機関を受診し、適切な診断と治療を受けることが非常に重要です。

無呼吸症候群、特に最も一般的な**閉塞性睡眠時無呼吸症候群（OSA）**の治療法は、症状の重症度、原因、患者さんの生活習慣などに応じて多岐にわたります。主な治療法は以下の通りです。

1. CPAP（シーパップ）療法

• 概要: Continuous Positive Airway Pressure（持続陽圧呼吸療法）の略です。これは、閉塞性睡眠時無呼吸症候群の最も効果的で広く普及している治療法です。
• 方法: 睡眠中に鼻または鼻と口を覆うマスクを装着し、専用の装置から圧力をかけた空気を送り込むことで、上気道が狭くなったり閉じたりするのを防ぎ、気道を常に開いた状態に保ちます。
• メリット: 無呼吸やいびきを効果的に解消し、日中の眠気や高血圧などの合併症リスクを大幅に低減します。
• デメリット: 毎晩マスクを装着する必要がある、装置の持ち運びや手入れが必要、初期費用や月々のレンタル料がかかる（日本では保険適用）。慣れるまでに時間がかかる場合があります。

2. マウスピース（口腔内装置）療法

• 概要: 歯科医が作成する専用のマウスピース（スリープスプリント）を就寝中に装着する治療法です。
• 方法: 下顎を数ミリ前方に出すように設計されており、これによって舌根が後方に沈み込むのを防ぎ、気道を広げます。
• メリット: CPAP装置よりも小型で持ち運びが容易、比較的安価、CPAPが合わない場合に選択肢となる。
• デメリット: 軽症から中等症の閉塞性睡眠時無呼吸症候群に限定される、顎関節症のある人には適さない場合がある、定期的な調整が必要。

3. 生活習慣の改善

治療の基本であり、CPAPやマウスピースと併用することも非常に重要です。

• 減量: 肥満は上気道の脂肪沈着を増やし、気道を狭くする主な原因の一つです。適度な運動とバランスの取れた食事による減量は、症状の改善に非常に効果的です。
• 禁煙: 喫煙は上気道の炎症を悪化させ、むくみを引き起こし、気道を狭くします。
• 飲酒の制限: 寝る前のアルコール摂取は、筋肉を弛緩させ、上気道の閉塞を悪化させます。
• 睡眠姿勢の工夫: 仰向けで寝ると舌根が喉の奥に沈み込みやすいので、横向きで寝るようにすると症状が軽減されることがあります。抱き枕などを利用するのも有効です。
• 規則正しい睡眠習慣: 十分な睡眠時間を確保し、寝る前のカフェインや刺激物を避けることも大切です。

4. 外科的手術

• 概要: 上気道の物理的な閉塞原因を取り除く手術です。
• 対象: 扁桃腺やアデノイドの肥大が明確な原因となっている小児の場合や、成人で他の治療法が効果的でない場合、または特定の解剖学的異常がある場合に検討されます。
• 種類:
  • 口蓋垂軟口蓋咽頭形成術（UPPP）: 扁桃腺や口蓋垂の一部を切除し、気道を広げる手術。
  • 舌根沈下防止術: 舌根が喉の奥に沈み込むのを防ぐための手術。
  • 顎顔面矯正手術: 顎の骨格に問題がある場合に行われる大規模な手術。
• メリット: 根本的な解決につながる可能性がある。
• デメリット: 侵襲性が高い、効果に個人差がある、再発のリスクもある。

5. その他の治療法

• ナステント: 鼻から挿入し、気道の閉塞を防ぐチューブ状の医療機器。一時的な使用や、CPAPが使えない場合の代替として。
• 呼吸訓練: 舌やのどの筋肉を鍛えるトレーニング。
• 薬物療法: 稀に、中枢性睡眠時無呼吸症候群や特定の併存疾患に対して薬が処方されることもあります。

治療の選択

無呼吸症候群の治療法は、患者さんの症状、診断結果（AHI: 無呼吸低呼吸指数など）、体の状態、ライフスタイルなどを総合的に判断して決定されます。自己判断せずに、まずは睡眠専門医や耳鼻咽喉科医、呼吸器内科医など、専門の医療機関を受診し、適切な診断と治療方針を相談することが最も重要です。

このように言われています。

対策をしっかりしながら頑張りましょう！！

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