朝起きた時に首や肩が痛くなったことはありませんか?寝違えについて

寝違え(ねちがえ、Acute Torticollis)は、正式には「急性疼痛性頚部拘縮(きゅうせいとうつうせいけいぶこうしゅく)」と呼ばれ、寝ている間に首や肩の筋肉、関節に無理な負担がかかり、炎症や軽い肉離れを起こし、急に痛みと運動制限が生じる状態を指します。


🤕 寝違えの主な原因

寝違えの原因は一つではありませんが、主に以下の要因が複合的に関わって起こります。

  1. 不自然な姿勢での睡眠:
    • 高すぎる枕、硬すぎる枕、または枕を使わないなど、寝ている間に首が不自然に曲がったり、捻れたりした状態が長時間続くこと。
    • 特に、酔っ払ってソファなどで体を不自然に固定された状態で寝てしまうと起こりやすいです。
  2. 血行不良と筋肉の虚血:
    • 不自然な姿勢により、首や肩の筋肉が圧迫され、血流が悪くなります(虚血状態)。この状態で寝返りが打てないと、筋肉に酸素や栄養が十分に行き渡らず、軽い炎症や痙攣(けいれん)を起こします。
  3. 疲労・ストレスの蓄積:
    • 疲労やストレスが溜まっていると、筋肉が緊張しやすくなっているため、わずかな負担でも筋肉が損傷しやすい状態になっています。

🚨 主な症状と注意点

1. 主な症状

  • 突然の痛み: 朝起きたときに、首から肩にかけて強い痛みを感じます。
  • 運動制限(可動域の制限): 首を特定の方向(特に痛む方向)に動かせない、あるいは動かそうとすると激しい痛みが走ります。
  • 触れると痛む: 首や肩の特定の筋肉(多くは僧帽筋や肩甲挙筋など)を押すと痛みが強くなります。

2. 対処法(発症直後〜急性期)

ぎっくり腰と同様に、発症直後(炎症が強い急性期)は以下の対処が基本です。

処置内容目的
安静無理に動かさない。痛みを感じない楽な姿勢で過ごす。首を固定できるタオルやソフトタイプの頚椎カラー(サポーター)を使うのも有効。炎症の悪化と筋肉の損傷を防ぐ。
冷却(Icing)痛みが強く、熱感がある場合は、氷のうなどで患部を冷やす(1回15〜20分)。炎症を抑え、痛みを鎮める。
温めない痛みが引くまでは入浴やマッサージで温めない。血行が良くなると炎症が悪化し、痛みが強くなる可能性があるため。炎症の拡大を防ぐ。

3. 回復期(痛みが落ち着いたら)

急性期の痛みが和らいできたら、血行を促進し、回復を早めるために温める治療に切り替えます。

  • 入浴: ぬるめのお湯にゆっくり浸かり、首や肩を温めます。
  • 軽いストレッチ: 痛くない範囲で、ゆっくりと首を動かし、軽いストレッチ(例:顎を引く、痛くない方向に少し首を倒す)を行います。
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