身体の大事な栄養素!!マグネシウムについての役割について!!

皆さんこんにちは!

Re’starts代表の山本です。

本日は前回に続きミネラルのシリーズ

https://bodymakerestarts.com/2025/12/19/minerearu/

👆👆こちらにも書いてます👆👆

マグネシウム($Mg$)は、体内で300種類以上の酵素反応に関わる「ミネラルの司令塔」とも呼ばれる、極めて重要な主要ミネラルです。

成人では体内に約20g〜30g存在し、その約60%が骨や歯に、残りのほとんどが筋肉や脳、神経などの細胞内に含まれています。


🔬 マグネシウムの主な4つの役割

マグネシウムが不足すると、全身のあらゆるシステムに支障をきたします。

1. エネルギー産生(代謝のサポート)

  • ATPの活性化: 私たちが活動するためのエネルギー源であるATP(アデノシン三リン酸)という物質は、マグネシウムと結合することで初めてその力を発揮します。代謝(異化・同化)をスムーズに行うために欠かせません。

2. 筋肉の収縮と弛緩(「つる」のを防ぐ)

  • カルシウムとの拮抗作用: カルシウムが筋肉を「収縮」させるのに対し、マグネシウムは筋肉を「弛緩(ゆるめる)」させる働きをします。
  • こむら返り予防: マグネシウムが不足すると、筋肉が過剰に収縮したままになり、**足がつる(こむら返り)**原因となります。

3. 骨と歯の形成

  • カルシウムを運ぶ: カルシウムが骨から溶け出すのを防いだり、骨への定着を助けたりします。骨の強さを保つには、カルシウムだけでなくマグネシウムとのバランスが重要です。

4. 精神の安定・血圧の調整

  • 神経伝達の制御: 神経の興奮を抑え、精神を安定させる働きがあります(「天然の精神安定剤」とも呼ばれます)。
  • 血管の柔軟性: 血管の壁にある筋肉(平滑筋)をリラックスさせることで、血圧を適切に保ちます。

🥗 マグネシウムを多く含む食品

現代の日本人は、精製された食品の摂取が増えたことで、マグネシウムが不足しがちだと言われています。以下の「あ・い・う・え・お」で覚えると便利です。

頭文字おすすめの食材
おのり、おさ(海藻類)
わし、か(魚介類)
めぼし(クエン酸が吸収を助ける)
だまめ、大豆(豆類)
から、アーモンド(ナッツ類)
  • 「にがり」の活用: 豆腐の凝固剤として使われる「にがり」はマグネシウムの塊です。飲み物や炊飯に数滴垂らすのも効果的です。

⚠️ 不足と過剰について

  • 不足すると…: 筋肉の痙攣(こむら返り)、不整脈、高血圧、イライラ、倦怠感、骨粗鬆症のリスクが高まります。
  • 摂りすぎると…: 食事からの摂取であれば、余剰分は尿として排出されるため、通常の健康な人であれば過剰症の心配はほとんどありません。ただし、サプリメントなどで大量に摂りすぎると、**下痢(軟便)**を引き起こすことがあります(下剤の成分としても使われるため)。

マグネシウムについて、さらに踏み込んだ**「生化学的な役割」「他の栄養素との関係」「効率的な摂り方」**の3つの視点で詳しく解説します。


1. 生化学的な役割:なぜ「エネルギーの源」なのか

マグネシウムは単なる「骨の材料」ではなく、細胞レベルで私たちの活動を支えています。

ATP(エネルギー)との深い絆

私たちの体は「ATP(アデノシン三リン酸)」という分子を分解してエネルギーを取り出しますが、ATPは単独では不安定で働けません。

マグネシウムイオン ($Mg^{2+}$) がATPと結合して 「Mg-ATP」 という形になって初めて、筋肉を動かしたり、脳で考えたりするためのエネルギーとして利用可能になります。

筋肉の「弛緩(ゆるめる)」メカニズム

筋肉の動きは、カルシウムとマグネシウムのバランスで決まります。

  • カルシウム(アクセル): 細胞内に入り、筋肉を収縮させる。
  • マグネシウム(ブレーキ): カルシウムを細胞外に追い出し、筋肉を緩ませる。

マグネシウムが不足すると、この「ブレーキ」が効かなくなり、筋肉が常に緊張状態(つる、ピクピクする、こわばる)になります。


2. 他の栄養素との「黄金バランス」

マグネシウムは他の栄養素と協力(または拮抗)して働くため、バランスが重要です。

関係する栄養素相互作用の内容
カルシウム「Ca:Mg = 2:1」 が理想的な摂取比率と言われています。現代人はカルシウム過多になりがちで、マグネシウム不足による相対的なバランス崩壊が不調を招きます。
ビタミンDビタミンDを体内で活性化させるためにはマグネシウムが必要です。不足していると、いくらビタミンDを摂っても効果が半減します。
ビタミンB群代謝を助けるビタミンB群と一緒に摂ることで、エネルギー産生(ATP生成)の効率がさらに上がります。

3. 吸収を妨げるもの・効率を上げるもの

せっかく摂取しても、現代の生活習慣にはマグネシウムの吸収を邪魔するものが多く存在します。

⚠️ マグネシウムを奪う要因

  • ストレス: ストレスを感じると、尿中へのマグネシウム排泄量が増大します。
  • アルコール・カフェイン: 利尿作用により、マグネシウムが体外へ流れ出しやすくなります。
  • 加工食品のリン: インスタント食品やコーラ等に含まれる「リン酸塩」は、マグネシウムの吸収を阻害します。

✅ 効率的に取り入れるテクニック

  • 経皮吸収(エプソムソルト): マグネシウムは皮膚からも吸収されやすいという性質があります。硫酸マグネシウムである「エプソムソルト」を入浴剤として使うと、筋肉の緊張緩和や睡眠の質の向上に非常に効果的です。
  • 主食を茶色に: 白米を玄米五分づき米に、白いパンを全粒粉パンに変えるだけで、マグネシウムの摂取量は数倍に跳ね上がります(精製過程で8割近くが失われるため)。
  • 硬水を選ぶ: コントレックスなどの硬水はマグネシウム含有量が高いです。

💡 特にこんな方におすすめ

  • 偏頭痛がある方: 脳の血管の緊張を和らげる効果が期待できます。
  • PMS(月経前症候群)が重い方: 子宮の筋肉のこわばりやイライラを軽減します。
  • 血圧が高めの方: 血管をリラックスさせて血圧を下げやすくします。
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