筋筋膜性腰痛とは、筋肉や筋膜(筋肉を包む結合組織)が過剰に緊張したり、損傷したりすることで引き起こされる腰痛のことです。一般的な腰痛の中で、特に原因がはっきりしない非特異的腰痛の多くがこの筋筋膜性腰痛に該当するとされています。
筋筋膜性腰痛の特徴
- 痛みの場所
- 腰部全体、特に筋肉が集まるエリア(脊柱起立筋、腰方形筋など)。
- 痛みは局所的であったり広範囲に広がったりする。
- 主な症状
- 鈍い痛み、重だるさ、張り感。
- 腰を動かしたときに増悪する痛み。
- 長時間同じ姿勢でいると痛みが強くなることが多い。
- 触れると特定の部分に圧痛(押すと痛む)がある。
- トリガーポイント
- 筋膜にしこりや硬結(硬くなった部分)ができ、そこが触れると痛みを感じる。
- トリガーポイントから、痛みが他の部位(臀部や太もも)に放散する場合も。
原因
筋筋膜性腰痛は、日常生活の中での繰り返し動作や不適切な姿勢、過剰な負担が原因で発生します。
主な要因
- 姿勢の悪さ
- 長時間のデスクワークやスマートフォン操作による前屈み姿勢。
- 猫背や腰を反りすぎた姿勢。
- 筋肉の過負荷
- 無理な重いものを持ち上げる動作。
- 慣れていない運動やスポーツでの筋肉の使いすぎ。
- 筋肉の弱化
- 運動不足による筋力低下。
- 腰部を支えるインナーマッスルの機能低下(特に腹横筋や多裂筋)。
- 筋肉の緊張
- ストレスや疲労による筋肉のこわばり。
- 寒さによる筋肉の収縮。
治療と対策
1. 保存療法
- 休息: 痛みが強い場合、過剰な運動や作業を避ける。
- 温熱療法: 温めることで筋肉の血流を改善し、痛みを緩和。
- 冷却療法: 急性期には冷やして炎症を抑える。
- ストレッチ: 腰部やハムストリングス(太ももの裏側)を中心に、筋膜や筋肉を伸ばす。
2. 運動療法
- 腰回りの筋肉を強化する軽い筋トレ(例: プランク、ブリッジ)。
- ヨガやピラティスで柔軟性と体幹を強化。
- 姿勢改善エクササイズ。
3. 理学療法
- マッサージ: 筋膜リリースやトリガーポイントマッサージ。
- 電気治療: 筋肉の緊張を緩和する低周波治療など。
4. 薬物療法
- 鎮痛剤(NSAIDs)や筋弛緩剤を使用する場合も。
- 症状が慢性化している場合、筋膜やトリガーポイントに局所注射を行うことも。
5. 生活習慣の見直し
- 長時間同じ姿勢を取らない(1時間ごとに立ち上がって体を動かす)。
- 適切な椅子やマットレスの使用。
- 定期的な運動習慣の確立。
予防策
- 姿勢の改善: 正しい姿勢を意識し、腰に負担がかからないようにする。
- 体幹トレーニング: 腹筋や背筋を鍛え、腰部の安定性を高める。
- 適切なウォームアップとクールダウン: 運動や仕事の前後に行う。
- ストレス管理: 心理的ストレスは筋肉の緊張を引き起こすため、リラクゼーションを心がける。
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