頭痛の種類と原因・対策
頭痛は多くの人が経験する症状ですが、その原因や種類によって対策が異なります。大きく分けると 「一次性頭痛」(病気が原因ではない頭痛)と 「二次性頭痛」(病気が原因の頭痛)に分類されます。
1. 一次性頭痛(慢性的に繰り返す頭痛)
病気が原因ではなく、生活習慣やストレス、血流などが関係している頭痛です。
① 緊張型頭痛(筋肉のこりが原因)
▶ 特徴:
- 頭全体が締め付けられるような鈍い痛み
- 首や肩のこりを伴う
- 長時間のデスクワークやストレスで悪化
▶ 原因:
- 姿勢の悪さ(猫背、スマホの使いすぎ)
- 眼精疲労
- 精神的ストレス
▶ 対策:
✅ 首・肩のストレッチやマッサージ
✅ 温める(蒸しタオル・入浴)
✅ リラックス(深呼吸・ヨガ)
② 片頭痛(血管の拡張が原因)
▶ 特徴:
- こめかみ周辺がズキズキと痛む(片側・両側)
- 吐き気、光や音に敏感になる
- 頭を動かすと痛みが増す
▶ 原因:
- ストレスや睡眠不足
- 気圧の変化(天気の影響)
- アルコール(特に赤ワイン)やチョコレート
▶ 対策:
✅ 冷やす(こめかみに冷却シート)
✅ 静かな暗い部屋で安静にする
✅ カフェインを適量摂る(コーヒー・緑茶)
❌ 注意: 血管を広げる入浴やマッサージは逆効果になることもある
③ 群発頭痛(激しい痛み)
▶ 特徴:
- 目の奥がえぐられるような激痛(片側)
- 1〜2ヶ月間、毎日決まった時間に痛みが続く
- 涙・鼻水が出る
▶ 原因:
- 詳しいメカニズムは不明(血管の異常が関係)
- 飲酒や喫煙が発作を誘発
▶ 対策:
✅ 酸素吸入(病院での治療)
✅ 専門医の診察を受ける
❌ 市販の痛み止めは効きにくい
2. 二次性頭痛(病気が原因の頭痛)
頭痛の中には、脳の病気や他の疾患が原因のものもあります。以下の症状がある場合は すぐに病院を受診 してください。
⚠ 危険な頭痛のサイン
🔴 突然、今までにない激しい痛み(バットで殴られたような痛み) → くも膜下出血の可能性
🔴 手足のしびれ・ろれつが回らない・意識がもうろうとする → 脳梗塞や脳出血の可能性
🔴 発熱や嘔吐を伴う → 髄膜炎の可能性
3. 頭痛を予防する習慣
✅ 水分補給をこまめにする(脱水は頭痛の原因)
✅ 長時間のスマホ・PC作業を避ける(1時間に1回休憩)
✅ 適度な運動(ウォーキング・ストレッチ)
✅ ストレスを溜めない(リラックス時間を作る)
✅ 規則正しい睡眠をとる(寝すぎ・寝不足を避ける)