本日は「頸椎ヘルニア」のについてご紹介したいと思います!
頸椎ヘルニアは20歳代から椎間板の加齢変化が始まり、椎間板が変性して髄核が飛び出し、脊髄や神経根を圧迫する病気です。
交通事故やスポーツなど頭頚部の外傷をきっかけに発症することもあります。
ヘルニアの飛び出す方向により、中央型、傍中央型、外側型に分類されます。
中央型では、椎間板が真後ろに飛びだして、頚髄の中央を圧迫します。首の後ろから背中への痛みや、四肢のシビレなどの脊髄症状が出ます。
傍中央型では、頚髄の片側が主に圧迫され、圧迫された側の上下肢に強い症状が出ます。
外側型では、椎間板が後外側に飛び出し、神経根を強く圧迫します。片側の頚部から肩甲内側部、腕、手指に強い神経痛やしびれを生じます。
頸椎ヘルニアになった場合避けるべきことがいくつかあります。
大きくは運動、姿勢、寝方にあります。
〇運動
頚椎ヘルニアでやってはいけない運動は、頚椎に負担がかかる運動です。
安静時痛(じっとしていても疼く)がある場合は、運動は避けてください。
この場合、できるとすれば大胸筋のストレッチくらいですが、これも痛みやしびれが増す場合は中止した方が良いです。
首の後屈など、ある動作で痛みやしびれが出る場合は、ウォーキング程度の軽い運動なら良いですが、ウェートトレーニングやジョギング、ゴルフやテニスなどの運動は頚椎に負荷がかかってしまうので控えておくべきです。
〇姿勢
頚椎ヘルニアでやってはいけない姿勢は、長時間のスマホやパソコン作業やデスクワークです。
とはいえ、お仕事でどうしても長時間パソコン作業やデスクワークをしないといけないという方もおられると思います。
そういう場合は
・こまめに休憩をとる
・お尻の下にクッションなどを入れたり抜いたりする
・足置きを用意して、足を置く高さを変える
などで、姿勢をこまめに変える工夫をして頂くことをおススメします。
骨盤など下の位置関係が変わると、首の角度などの位置も変わり負担を分散できます。
他には、首の少しでも楽な角度で目を温めたり冷やしたりすることでも首の緊張を緩和することができます。
〇寝方
寝方で避けてほしい体勢はうつ伏せです。うつ伏せの姿勢は、頚椎が極端に背屈するか、捻じれが生じた姿勢で長時間保つことになります。
そうすると、頚椎は変な形で圧迫を受け続けることになります。しかも圧迫を受けるということ以外に、その周りの筋肉にも負荷がかかり筋緊張が生じます。
なので、頚椎やその周りの筋肉にかなりの負荷がかかるのでうつ伏せ姿勢は、頚椎にとって良くないことなので避けましょう。
頸椎ヘルニアは一度なってしまうと治ることがなかなか難しい症状です。
少しでも首の痛みがあった場合は当院にお越しください。
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