皆さんこんにちは!
Re’starts代表の山本です。
本日は身体が攣る事についてです。
身体がつる、すなわち**「こむら返り」や「有痛性筋痙攣(ゆうつうせいきんけいれん)」**と呼ばれる現象は、筋肉が自分の意思とは無関係に急激に収縮し、強い痛みを伴って硬直する状態です。
特にふくらはぎに起こりやすいですが、足の指や太ももなど全身の筋肉で起こる可能性があります。
主な原因は、筋肉の収縮をコントロールする仕組みの異常であり、以下の要因によって引き起こされます。
🦵 身体がつる主な原因
1. 電解質(ミネラル)の不足とバランスの乱れ
筋肉の収縮や弛緩(ゆるむこと)は、主に以下の電解質(ミネラル)のバランスによってコントロールされています。これらが不足したり、バランスが崩れたりすると、神経が異常興奮しやすくなります。
- マグネシウム:筋肉の弛緩(ゆるみ)に関わる重要なミネラルです。不足すると筋肉が収縮したまま戻りにくくなります。
- カルシウム:筋肉の収縮を促すミネラルです。マグネシウムとのバランスが重要です。
- カリウム:細胞内外の電解質バランスを保ち、神経や筋肉の働きを調整します。
2. 脱水と水分不足
- 発汗によるミネラル損失:運動中や入浴中、睡眠中に大量の汗をかくと、水分だけでなく、上記のようなミネラル(特にナトリウム、カリウム)が体外に排出されてしまい、筋肉の痙攣が起きやすくなります。
- 血液循環の悪化:脱水により血液が濃くなると、血流が悪くなり、筋肉に必要な酸素や栄養が届きにくくなることも原因となります。
3. 筋肉の疲労と血行不良
- 急激な運動やオーバーユース:激しい運動や使いすぎにより、筋肉内に疲労物質(乳酸など)が溜まると、筋肉細胞の機能が一時的に低下し、痙攣を起こしやすくなります。
- 冷え:冷たい環境や、寝ている間の冷えは、筋肉を緊張させ、血行を悪化させます。血行不良は筋肉の機能低下を招き、痙攣の引き金となります。
4. 特定の疾患や薬剤の影響
- 疾患:糖尿病、肝硬変、腎不全、甲状腺機能の異常など、全身の代謝やミネラルバランスに影響を与える病気は、こむら返りを引き起こすことがあります。
- 薬剤:高血圧の薬(利尿薬など)や、喘息の薬などが、ミネラルバランスに影響を与え、痙攣を起こしやすくすることがあります。
5. 神経の異常興奮(高齢者・妊娠中の女性)
- 加齢:高齢になると、筋肉や神経の機能が低下し、少しの刺激でも痙攣を起こしやすくなります。
- 妊娠:妊娠中は、子宮が大きくなることで血管が圧迫され血行が悪くなることや、胎児に栄養(特にマグネシウムやカルシウム)が優先的に使われるため、ミネラル不足になりやすく、こむら返りが頻繁に起こることがあります。

💡 予防と対処のポイント
- 予防:運動前後のストレッチ、十分な水分補給とミネラル補給(特にマグネシウム)。寝る前の軽いマッサージや保温。
- 対処:つった筋肉の反対方向にゆっくりと、優しくストレッチして伸ばします。痛みが治まったら温めると血行が良くなり回復が早まります。
1. 予防のための日常対策
A. 水分とミネラル(電解質)の補給
筋肉の異常な収縮を防ぐため、ミネラルバランスを保つことが最も重要です。
- 水分補給の徹底: 運動中や入浴後だけでなく、就寝前にもコップ一杯の水分を摂りましょう。汗を多くかいたときは、水だけでなくスポーツドリンクや経口補水液で塩分(ナトリウム)やカリウムも補給します。
- マグネシウムの積極的な摂取:
- 食品: 海藻類(わかめ、ひじき)、ナッツ類(アーモンド、カシューナッツ)、大豆製品、緑黄色野菜(ほうれん草)などを意識して摂りましょう。
- サプリメント: 食事からの摂取が難しい場合は、医師や薬剤師に相談の上、サプリメントの利用も検討できます。
B. 筋肉の疲労と血行不良の改善
- ストレッチの習慣化:
- 運動前後はもちろん、就寝前にも、特につりやすいふくらはぎや足首、太ももの筋肉を念入りにストレッチして、筋肉の緊張を緩めましょう。
- 例: アキレス腱伸ばし、足首の曲げ伸ばし。
- 体を冷やさない:
- 特に睡眠中は体が冷えやすいので、靴下を履いたり、レッグウォーマーを着用したりして、ふくらはぎを温かく保つようにしましょう。
- 湯船にゆっくり浸かり、全身の血行を促進させることも有効です。
2. 🚨 身体がつった時の対処法
激しい痛みが伴いますが、無理な対処は筋繊維を損傷させる可能性があるため、ゆっくりと行うのが鉄則です。
1. 筋肉をゆっくりと伸ばす(ストレッチ)
つった筋肉の反対方向に、ゆっくりと時間をかけて伸ばします。
- ふくらはぎ(こむら返り)の場合:
- つった足をゆっくりとまっすぐ伸ばします。
- 足の指先を、手でつかんでゆっくりと自分の胴体の方向(すね側)へ引き寄せます。
- 徐々に痛みが和らぐのを感じながら、数秒間その状態を維持します。
- 無理はしない: 激痛を伴うほど強く引っ張らず、「痛気持ち良い」と感じる手前で止めましょう。
2. 温める
痛みが落ち着いてきたら、その部分を温めると回復が早まります。
- マッサージ: 痛みが引いた後、つった部分を優しくなでるようにマッサージし、血行を改善します。
- 温湿布やカイロ: 患部を温めることで、筋肉の緊張が解けやすくなります。
3. 漢方薬の活用
- 芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう): 漢方薬の「芍薬甘草湯」は、筋肉の痙攣や痛みを鎮める効果があり、つった時や、つりそうになった時に飲むと効果的だとされています。常備薬として持っておくと安心です。(ただし、長期連用や既往症のある方は医師に相談してください。)
⚠️ 病院を受診すべき目安
こむら返りの頻度があまりにも高い、または他の症状(麻痺や全身の倦怠感など)を伴う場合は、上記の糖尿病や腎臓病などの病気が隠れている可能性もあるため、一度内科や整形外科を受診することをおすすめします。
https://bodymakerestarts.com/2025/06/06/bitaminne/
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